化学部

化学部_富岡・相馬研修報告

投稿日時: 2020/09/22 部顧問

2020.09.19(土)~20(日) 富岡町 相馬市

 化学部では、例年連休を利用して研修旅行を実施しています。今回は東日本大震災からの復興を進める富岡町と相馬市を訪ね、防災について学んできました。

 初日は、一般社団法人とみおかプラスさんのご協力を賜り、今も帰還できない地域を抱えながら復興に取り組む富岡町の現状と、災害からの教訓から危機に対する日常での意識付けを、ワークショップをとおして考えました。

 当時小学生で被災された秋元菜々美さんのお話を交えながら、漁港や鉄道の再開など復興への道が進む一方、原子力災害により未だに入れない地域を抱え、震災前の1割程度しか人口が戻っていない現状を肌で感じることができました。また、当時、避難所の運営に当たっていた佐々木邦浩さんとともに避難所での生活を学び、共同生活に必要な役割、取るべき行動を考えました。

 二日目は、相馬市観光協会の井島順子さん、遠藤美貴子さんの案内で相馬市沿岸の被災と復興への取り組みを学びました。

 9mを越える津波の被災については、松川浦、相馬港、磯部地区を視察し、当時の映像を交えながら被害の大きさを知ることができました。また、その後の復旧については、3分の1の市民が3日分の食料をまかなえる防災備蓄倉庫や防波堤などの見学をとおして、災害への備えについて学びました。

 防災の基本は、自助・共助・公助と言われています。富岡町では自助・共助について、相馬市では公助について、その在り方を考えることができました。

 なお、今回の研修は福島県教育委員会「チャレンジ!子どもがふみだす体験応援事業」の支援を受けて実施しています。この場を借りて御礼申し上げます。