本校野球部では、フィジカル面での強化策として、①トレーナーによるフィジカルテスト②管理栄養士による食事トレーニングに取り組んでいます。
①については、トレーナーによる10項目の定期的なフィジカルテストを行い、各種トレーニング項目の数値化・全国約100校の平均との比較・個人の伸び率を可視化し、各選手が自身を鍛え上げるための意欲につなげています。
②については、毎月1回、管理栄養士による体内組成値(筋肉量、たんぱく質の量、ミネラルの量、水分量 等)の測定と栄養指導を受け、選手個々の目標に対する必要な栄養量を、毎日の食事に盛り込んだうえで摂取し、高校野球人として戦える体格を作り上げています。やみくもに食べるだけの食事トレーニングではなく、合理的に筋肉量を増加させています。また、自ら目標値・必要栄養量を算出する方法も学び、主体的に食事トレーニングに臨む姿勢が多く見られます。
どちらにおいても、個々の現状把握、努力目標の明確化により、選手の精力的な取り組みにつながっています。
成果としては、①・②の相乗効果により、昨秋と現時点での体力を比較すると、遠投5~10m↑、50m走0.3秒~0.9秒↑、
スイングスピード5~10キロ↑、立ち三段跳び約40cm↑ 、体重5~10㎏↑ 等々向上しています。
数値的なものだけでなく、感覚的にも、
『頭の反応と体の動き出しのズレがなくなった』
『力まなくてもバットが振れるようになったことで、打席での恐怖心が減った』
『打球のスピードが激的に増した』
『体幹がどっしりしたことで、打撃・守備共に体勢が崩れても対応できるようになった。』
『試合の終盤でも疲れを感じず、粘れるようになった』
等の実感があるようです。
・ある3年生選手は、2年間で1本だった本塁打が、春だけで6本塁打を放ちました。
・ひと冬越えて、50m走6秒台前半、遠投94m、スイングスピード134キロになったある選手は、どこに練習試合に行っても、相手校の監督さんから大学野球での活躍を期待されます。
これらの取り組みは、安積黎明高校野球部の、
・選手が主体的に考える
・意欲を育てる運営方針
にマッチしているように思います。
次なる課題は、視覚(眼)のトレーニングについて皆で研究を深め、実践したいと考えています!!